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旧名称:(社)秋田県はり師きゅう師あんまマッサージ指圧師会

鍼灸マッサージ治療について

鍼灸マッサージとは?

専用の治療用具や施術者の徒手により、生体に様々な物理的刺激を与え、それによって起こる効果的な生体反応を利用し、生活機能の変調を矯正し、保健および疾病の予防または治療を行うものです。
資格として言えば、国家試験を経て厚生大臣が認定する医療資格です。
「はり師」・「きゅう師」・「あん摩マッサージ指圧師」という3つの資格に分かれていますが、一般的には、はりときゅうの2つの免許を持つ人を「鍼灸師」、また3つの免許すべて持つ人を「鍼灸マッサージ師」と通称することが多いようです。
それぞれの技術の歴史は古く、人々の生活に密着したところで生まれ発展してきた治療術であり、経験的伝統医学とも言えます。 不快な症状の改善や疼痛の緩和・除去など、個々の疾病に対応した治療に効果があることは勿論ですが、鍼灸マッサージには、人間が本来持っている自然治癒力を活性化し、ホメオスタシス(生体恒常性保持機能・体の状態を一定に保とうとする機能)の働きを助けることにより病気の治療にあたるという大きな特徴があります。

@ 鍼治療とは?

金属製の鍼を用い、身体表面の一定部位に接触または刺入することで、生体に一定の物理的刺激を与えます。 鍼を刺すことで「痛い、恐い」と思われる方も多いようですが、治療に用いる鍼は一般的には直径0.2ミリと毛髪ほどの太さしかありませんし、習熟した技術により、瞬間的に皮膚を通過させてしまうので、ほとんど痛みはありません。 またディスポーザブル(使い捨て)の鍼の使用や、器具・手指の消毒をしっかりと行うなど、感染防止の意味も含め衛生面にも十分な配慮が払われています。

A 灸治療とは?

一般的には米粒の半分位の大きさに捻った艾(もぐさ)を、人体の皮膚上、主に経穴(ツボ)にあたる部位で燃焼させ、一定の温熱刺激を与えるものです。
はじめて灸治療を受けるときは、やはり「灸は熱い、跡が残る」という不安を持たれるのではないかと思います。しかし半米粒大くらいの艾を用いますので、一見して目立つ大きな跡が残ることはありませんし、数回の治療で上手に据えれば、治療後しばらくたてばほとんどその跡も消えてしまいます。 また灸といってもさまざまな種類があり、艾と皮膚の間に薬効が期待される生姜などを挟む方法や輻射熱を利用した方法など、心地良い温熱刺激で跡が残る心配がまったくないものもあります。

B あん摩・マッサージ・指圧治療とは?

押し、引き、撫で、さすり、揉み、叩くといった手技を用いて患者個々 に適した刺激量を選択し、治療を行います。
あん摩・指圧が経穴(ツボ)経路(ツボとツボを結ぶ線)を意識して 施術するのに対し、フランスから伝わったマッサージは、リンパ・血 液の流れ・筋の走行に従って施術します。
このように、あん摩・指圧とマッサージとでは、理論や手技が全く異 なるのですが、日本においてはひとつの資格として法制化されていま す。
あん摩や指圧は体の中心から 末梢に向かって遠心性の刺激を与えるのに対し、マッサージは、身体 の末梢から中心に向かって求心性の刺激を加えるのが原則です。
「手で身体の状態を診ながら、悪い部分を見つけ治療する」という点 では、あん摩・指圧・マッサージは同じですが、あん摩は中国で、マッ サージはフランスで、指圧は日本で、それぞれ生まれ発達してきた手技 療法です。

C 併用される治療法

・運動療法:運動療法は全身状態を維持するために、また疾病の後遺障 害などにより機能低下がある場合に、その改善をはかるための運動方 法が処方されます。  

・物理療法:鍼灸マッサージや運動療法は主に徒手を用いて行われる手 技療法ですが、それぞれの治療効果を一層高めるためによく物理療法 が併用されます。

・その他: 温罨法・電気療法・光線療法などがあります。

D 治療効果

鍼灸マッサージや運動療法・物理療法を組合わせて施行し、期待され る効果としては、

 @疼痛の緩和
 A血液・リンパの循環改善

 B関節可動域の維持・増大
 C心肺機能の改善
 D内臓諸機官の機能改善
 E残存機能の改善
 F心理的効果

などがあげられます。
またこれらの治療は、総合的にADLの向上や精神的負担の軽減につ ながり、患者が人間としてのより質の高い生活を営むこと(QOLの 向上)に対しても良い結果となることが十分に期待されます。

E 鍼灸マッサージの適応症について

血流の改善や疲労回復、自律神経系の調整、免疫能力の活性化、鎮 痛作用、筋緊張の緩和といった様々な作用・効果があることが、科学 的にも解明されつつある現代では、鍼灸マッサージ治療は多くの病気 等に応用されています。
いわゆる慢性疾患全般に対して有効であるということは、昔からよ く言われていました。加えて最近では、いろいろな疾患の急性期に伴 なう疼痛、老人性の疾患全般、いわゆる難病と呼ばれている病気に対 する有効性も認められ、治療に応用されることが増えてきています。
特に、寝たきりや準寝たきり等、介護保険における要介護者・要支 援者の二次的障害や廃用性症候群に基因する疼痛症状の緩和等に優れ た効果があり、また、患者本人だけでなく、介護者の、日々の介護疲 れからくる腰痛や肩凝り等の症状の改善としてもお勧めできる治療術 です。
また鍼灸マッサージは、症状や病気の改善といった「治療」として だけではなく、体質改善や健康増進といった「病気にならないための 健康な身体づくり」にも優れた効果を発揮します。

【適応する主な疾患名】

○WHOで定められている鍼の適応症(41疾患)

頭痛、偏頭痛、三叉神経痛、顔面神経麻痺、メニエル氏病 白内障、急性結膜炎、近視、中心性網膜炎 急性上顎洞炎、急性鼻炎、感冒、急性扁桃炎 歯痛、抜歯後疼痛、歯肉炎、急性咽頭痛炎 急性気管支炎、気管支喘息 食道・噴門痙攣、しゃっくり、急性・慢性胃炎、胃酸過多症 胃下垂、慢性・急性十二指腸潰瘍、麻痺性イレウス 急性細菌性下痢、急性・慢性腸炎、便秘、下痢 打撲による麻痺、末梢神経系疾患、多発性筋炎 神経性膀胱障害、肋間神経痛、頚腕症候群、坐骨神経痛 腰痛、関節炎、夜尿症

○その他、鍼灸マッサージの適応症となるもの

循環器系
本態性高血圧症、本態性低血圧症、神経性狭心症 不整脈の一部、心臓神経症

呼吸器系
気管支喘息、過呼吸症候群、神経性咳嗽 内分泌代謝系:肥満症、糖尿病、心因性大飲症、甲状腺機能亢進症

消化器系
消化性胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、過敏性大腸症候群 神経性食思不振症、神経性嘔吐症、腹部膨満症 呑気症、下痢便秘症、痔疾

神経系
偏頭痛、筋緊張性頭痛、自律神経失調症

泌尿器系
夜尿症、過敏性膀胱

骨・筋肉系
慢性関節リューマチ、全身性筋肉痛、外傷性神経症 書痙、痙性斜頚、頚腕症候群、チック、脊椎過敏症

皮膚系
神経性皮膚炎、皮膚掻痒症、円形脱毛症、多汗症 慢性蕁麻疹、湿疹

耳鼻咽喉科系
メニエール症候群、咽喉頭部異物感症、難聴 耳鳴り、乗り物酔い、嗄声、失声、吃音

眼科系
原発性緑内障、老人性白内障、眼精疲労、眼瞼痙攣

性器系
インポテンツ、不感症、月経痛、無月経、不妊症 更年期障害

小児科系
小児疳の虫、夜驚症、小児消化不良症、腺病質

その他
臀部・腰部・手足の冷え、肩凝り、のぼせ 不眠等の不定愁訴

F 鍼灸マッサージ治療の支払いは?

医療保険の適用(健康保険・介護保険)があります。
※対象疾患やその取扱い方法については、詳細をご確認ください。
その他の治療については、全額自己負担の自由診療となります。



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